個人戦 神奈川初の制覇 風間 逆転Ｖ
団体戦26位と振るわず
第24回全国都道府県対抗アマチュアゴルフ選手権PRGR CUP（神奈川新聞社など主催、大分合同新聞社主管、日本ゴルフ協会、九州ゴルフ連盟、大分県、大分市、大分県ゴルフ協会後援、横浜ゴム特別協賛、あいおい損害保険協賛）最終日は10月19日、大分市の大分東急GC（6818yd、パー72）で行われ、個人戦は前日4位の風間智行（神奈川）が6バーディー（2ボギー）の68をマークし、通算4アンダー、140で逆転優勝。神奈川勢として初制覇を果たした。3人の合計スコアで争う団体戦の神奈川は、トータル475ストロークで26位だった。首位スタートの岐阜が通算14オーバー、446で初優勝し、5打差の2位は宮崎。2連覇を狙った熊本は7位だった。高知は井上智一が体調不良で途中棄権し、団体戦失格となった。来年は10月24、25の両日、福岡県の若宮GCで開催される。
本来の力発揮できず
○…神奈川から初出場の片野、山口は緊張や気負いから、本来の力を発揮できなかった。
個人戦でブービーの142位に終わった片野は「レベルの高い神奈川の代表という重圧に負けて、人生で初めて金縛り状態になってしまった」。2日間通じて持ち味のショットが安定せず、「悔しさと情けなさから涙が出た。自分では精神的に強いと思っていたが、そうでもなかった。これからは謙虚に精進していきたい」と肩を落とした。
同じくプレッシャーを敗因に挙げた山口は「もっと飛距離が出るようにフォームを修正して、スコアを伸ばしたい」と課題を口にしていた。
パットもさえ一気に頂点
50位タイだった昨年の大会から一気に頂点へ上りつめた。神奈川勢初の優勝という快挙にも「県内にはすごい選手がいっぱいいる。少しだけ肩を並べられたかな」。写真撮影では、いたずらっ子のような照れ笑いを浮かべ、優勝カップを掲げた。
二十代後半から競技ゴルフに打ち込んだが、トップアマがひしめく県の先輩から「今のままでは、このレベルで終わってしまうよ」と励まされたことで発奮した。
177㌢、99㌔の堂々の体格から繰り出す300ヤード超えのショットに加え、パットがさえ「グリーンに乗せさえすればいけると思った」と、初日の3打差を逆転した。
十代のころは暴走族のメンバーで、職業も転々としたが、21歳でゴルフを始めるきっかけとなった板金塗装会社に勤めてから落ち着いた。スポーツは何でもやったそうだが「自分に全責任があり、言い訳できない」ゴルフにはまったという。
横浜市生まれの41歳。普段は平日プレー。週末は長男（テニス）長女（バスケットボール）の応援に駆け付ける3児の良きパパだ。今年からゴルフを始めた妻とのラウンドという楽しみも増えた。自身初のタイトルに「ゴルフがさらに好きになった。もっとうまくなりたい」と情熱たっぷりに目を輝かせた。
(神奈川新聞紙面より)
◇個人成績◇
1 風間 智行（神奈川）140 (72・68)
2 相羽 鉦弘（愛．知）143 (69・74)
3 鎌田 幸市（岐 阜）144 (71・73)
4 財部 裕（宮 崎）146 (76・70)
66 山口 勝広（神奈川）157 (81・76)
142 片野 由次（神奈川）178 (87・91)
◇団体成績◇
1 岐 阜 446 (鎌田144、酒井150、佐分利152)
2 宮 崎 451 (財部146、石橋151、白坂154)
3 埼 玉 455 (高橋148、関沢153、斉藤154)
4 愛 知 456 (相羽143、三浦150、佐藤163)
26 神奈川 475
風間 智行 140（72、68）
山口 勝広 157（81、76）
片野 由次 178（87、91）
■全国都道府県対抗アマチュアゴルフ選手権
1983年に第1回大会が開かれた。主催は全国新聞社事業協議会。全国の新聞社が代表を選抜し、47都道府県対抗として2日間36ホールストロークプレーで争う。3人の合計スコアで競う団体戦と、個人戦がある。神奈川は過去、13、19、22回大会で団体優勝している。各チームの代表選手は、当該都道府県居住者に限られ、学生は除かれる。第24回の今年は、大分合同新聞社が主管。
第24回全国都道府県対抗アマチュアゴルフ選手権・第1日
個人戦 風間が4位と好位置
神奈川出遅れ33位
第24回全国都道府県対抗アマチュアゴルフ選手権大会PRGR CUP （神奈川新聞社など主催、大分合同新聞社主管、日本ゴルフ協会、九州ゴルフ連盟、大分県、大分市、大分県ゴルフ協会後援、横浜ゴム特別協賛、あいおい損害保険協賛）第1日は10月18日、大分市の大分東急GC（6818yd、パー72)で47都道府県の代表48チーム（開催県大分は2）が参加して行われ、3人の合計スコアで争う団体戦は岐阜が220で単独首位に立った。2年ぶり4度目の優勝を狙う神奈川は、240の33位と大きく出遅れた。
2連覇を狙う熊本と、初優勝を目指す東京が4打差の2位。 個人戦は昨年5位の相羽鉦弘（愛知）が69を出し、2位に2打差をつけて単独トップに立った。神奈川勢では風間智行が72で4位の好位置につけた。
一人気を吐く主将
○…神奈川は団体戦で首位岐阜と20打差の33位と出遅れた。その中一人気を吐いたのが、主将の風間だった。
ともに初出場の山口と片野が80台と精彩を欠いたものの、2年連続出場で「大会の雰囲気は分かっていた」という風間は、インで猛チャージを見せた。アウトを1オーバー（37）で折り返し、後半に5バーディー（2ボギー、1ダブルボギー）を奪った。
ティーショットは左右にぶれたものの、好調のアイアンショットがピンに次々と絡んだ。最終18番（ミドル）も2打目をピン横1・5㍍につけ、最終日につなげるバーディー。首位と3打差の風間は「あしたは団体戦の順位を少しでも上げるように頑張れば、結果はついてくる」と個人戦優勝に向け、気合を入れていた。
◇団体戦第1日成績◇
1 岐 阜220（鎌 田71、酒 井74、佐分利75）
2 東 京224（平 山73、佐 藤73、岡 田78）
3 熊 本224（辻 田72、山 本75、西 島77）
4 石 川226（堀 72、輪 島76、谷 口78）
33 神奈川240（風 間72、山 口81、片 野87）
◇個人戦第1日成績◇
1 －3 相羽 鉦弘（愛 知）69（35・34）
2 －1 島 巽司（富 山）71（34・37）
2 －1 鎌田 幸市（岐 阜）71（35・36）
4 ±0 風間 智行（神奈川）72（37・35）
102 ＋9 山口 勝広（神奈川）81（43・38）
140 ＋15 片野 由次（神奈川）87（43・44）